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2014年1月22日 (水)

「尊厳が最も重大な価値。尊厳っていうのは何なんですか、と尋ねられた時に、子供たちが誰も答えられない。この教育的悲惨さを何とかしないとならない」

前回のブログを書いた後に、少し追加で考えたことがあるので、もう少しだけ。

「感情」について、そのあと思い出したのが、「イワシ化」という言葉(2013年4月16日のブログ )。今思うと、まさに人々が感情で行動している様子を表している表現である。

なのでもう一度、その岡田斗司夫さんの言葉を載せておきたい。著書『評価と贈与の経済学』から。

「ぼく、『イワシ化』って呼んでるんですけども、社会がイワシ化しているんです」

「イワシって小さい魚だから、普段は巨大な群れになって泳いでいる。どこにも中心がないんだけども、うまくまとまっている。自由に泳いでいる。これは見事に、いまの日本人なのではないかと」 (P14)

その
前回のブログは、「感情統治」に絡め取られないためには、感情で行動するのではなく、自分の中に起きる「違和感」を見つめ、それを相手に伝えるためにちゃんと「言葉」にしていくことが大事と書いた。

では「違和感」とは。

イワシ化することなく、そんな流れに「違和感」を感じるためには、何が必要か。

おそらく「違和感」を持つためには、ベースに自分なりの「価値観」を持っていることが大切なんだと思う。「美意識」と言ってもいいのかもしれない。自分なりの「価値観」「美意識」があるから、それと外れた流れや行動には「違和感」を感じるのだろうから。

 

しかし、この「価値観」というものが、社会ではあまり重要視されていない。また教育の世界で、「価値観」の大切さを教えることもない。社会学者の宮台真司さんのそんな指摘があったので、それを追加として紹介しておきたい。ビデオニュース・ドットコム『Nコメ』(12月14日)から。

「日本の政治評価の物差しが、便利・快適、安心・安全だけで、尊厳と幸福じゃない。つまり価値の部分が出てこない。政治的な要求として「価値」が出てこない。政治に「価値」を要求しないという問題」 (1時間17分ごろ)

「尊厳が最も重大な価値。尊厳っていうのは何なんですか、と尋ねられた時に、子供たちが誰も答えられない。この教育的悲惨さを何とかしないとならない」 (1時間21分ごろ)

 

この2つの言葉だけでは足りないかもしれないが、「価値観」とは「尊厳」と「幸福」について自分なりに考え続けること。「生きるとは何か?」「幸福とは何か?」「自分とは何か?」ということについて考えることなんだと思う。

そんなことを裏付ける言葉がまた見つかったら、紹介していきたい。

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