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2014年3月24日 (月)

「私はその小ささにしか、日本の希望はないと考える」

前回の続き。
では、どういう「小さなシステム」で個々の暮らしを守っていけばいいのか。
今回は、そんな言葉を。

社会学者の宮台真司さんビデオニュース・ドットコム『Nコメ』(1月18日放送)から。

「自分の周辺からやっていくしかない。それは共同体自治をできるだけ貫徹すること、ホームベースを作り直すこと、前哨戦を作り直すこと、それらによって、感情の劣化と教養の劣化に抗い、ポピュリズムに負けないようにする。巨大システムが、今後、市場や行政が、うまく働かなくなっても、自分たちで自分たちを助けることができるような枠組みを作っていくしかない」 (1時間21分ごろ)

もうひとつ宮台さんの言葉。朝日新聞(2013年6月19日)から。

「これからは小さくなるパイを分け合って幸せならなきゃいけない。『我々が住むのはこういう街だから、それじゃなく別のものが必要だ』という客観的な評価が欠かせません。これは中央の官僚にはできない。全国一律基準はリアリティーを欠く虚構です」

これからは、大きな一律の基準ではなく、個々の価値観で決めていく。

劇作家の平田オリザさん朝日新聞(2013年4月16日)より。

「個々の価値観によって緩やかにつながる出入り自由な、そして小さな共同体を幾重にも作り、ネットワークを広げていく。その小さな共同体で、小さな経済を回し、地域に誇りを持って生き、経済も少しずつ活性化していくことは、B級グルメや地域のゆるキャラの成功を見るまでもなく、その萌芽は、そこかしこに出てきているように思う。私はその小ささにしか、日本の希望はないと考える」


やはり、「小さな共同体」というのがキーワードでもある。

哲学者の内田節さんの言葉。朝日新聞(2013年3月13日)『リフレ論争の限界』より。


「若い人たちは物価も賃金も上がらないなかで、お金を使わずに生活するノウハウを持ち始めています。たとえばシェアハウスに住む人が増えている」

「お金ですべてを得る市場経済ではなく、何らかのコミュニティーにつながり、みんなで生きる経済。助け合いながら、社会的な役割を果たせるような働き方をしようという動きが強まっています」


最後に。思想家の内田樹さんの言葉を載せておきたい。自身のツイッター(2011年1月17日)に書いていたもの。

「『悪のシステム』に対抗するのは、『正しいシステム』ではなく、小さな、ローカルな、でも手触りの温かい『物語を語り継ぐ共同体』である。『物語』の破格さだけが、システムの遍在性を打ち破ることができる」

 

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