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2014年10月16日 (木)

「私たちはそうした“不愉快な出来事”に耐えつつ、少しずつ制度を変えていくことで、目の前の小さな悲劇や不正義を解決していくしかありません」

「予想社会」その11。きのうの文章への追加。

きのうのブログ(10月15日)の最後に、分子生物学者の福岡伸一さんの言葉を紹介した。今日、作家の橘玲さん書『不愉快なことには理由がある』を読んでいたら、重なる言葉が載っていたので紹介しておきたい。

「私たちはそうした“不愉快な出来事”に耐えつつ、少しずつ制度を変えていくことで、目の前の小さな悲劇や不正義を解決していくしかありません」 (P237)

予測社会以外にも当てはまる言葉だが、「未来」という予測不能なものに対する心得として覚えておいた方がいいと思う。未来に不安ばかり感じでも何も始まらない。

もうひとつ。棋士の羽生善治さんの次の言葉も紹介したい。JFM『学問のススメ』(2013年12月3日放送)より。

「迷う場面が増えている。選択肢がたくさんあるので後悔しやすい。例えばお昼ご飯を食べにいって、定食屋さんのメニューが3つしかない場合、その中から1つ選ぶ場合は、何を選んでも後悔しない。選択肢が50個あったら、自分が何を選んでも、自分が食べた定食が美味しくても隣の人のが良かったとか、涼が多かったとかと思ってしまう」

「どんなにたくさん知識や情報や経験を得ても選べるのは1個だけ。後悔しやすい時代に入っている。常に選択肢だけはたくさんあって、選べるのは1個というもどかしい状態が続いている」

「自分の好みとかやりたいこととか方針とか方向性とかがあるので、大部分の選択肢はやらなくてよい。でも、どうしても自分が選ばなかった過去に対しては非常に楽観的になって、まだ来ていない先のことに対しては悲観的になるというところがある」


過去には楽観的になって顧みることをせずに、未来には悲観的になる…。

今の時代は選択肢が多すぎるからこそ、「予測」を求め、それに頼ってしまうのかもしれない。

最後にもうひとつ羽生さんの言葉を。同じ番組から。

「想定していない場面のときに、そこでうまく向かっていけるかどうか。もちろん、不安とか心配とか恐れとか当然ある。それもあってプラスアルファ楽しいこともある。そういう入り混じった気持ちの中でやってければいいと思う」

 

 

 

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