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2014年10月30日 (木)

「僕は二十一世紀のテーマは、何かといったら、その『機械、アルゴリズムのロジックに追いやられる人間』というのがテーマになっていくんじゃないかなって思っているんですよ」 

予想社会。その14。
ここ1カ月半ほど、ずっと「予測社会」について、あっちこっち右往左往しながら書いてきた。

「ビッグデータ時代に、人はどう振る舞っていくべきなのか」

大きく言えば、このことに興味を持っている。グールグやPOSシステム、個人情報、さらには遺伝子検査などなど。我々の社会はビッグデータに囲まれて生きることが求められる。

牧野武文さんは、著書『進撃のビッグデータ』で、次のように書く。

「ビッグデータの最大の特徴は、『思いもしなかった関係性を浮かび上がらせてくれる』ことと『未来予測ができる』ことのふたつです」 (P4)

「ビッグデータとは『持てるすべてのデータを使い、意外な関係性を発見し、未来予測をする』技術なのです」 (P23)

集めに集められた膨大なビッグデータによって「未来予測」をする。それに従って我々は生きる。そんな時代なのである。

東京外国語大学の今福龍太さんの言葉を改めて。ビデオニュース・ドットコム(7月19日放送)より。

「そういう予測的な社会は、自分がやった瞬間にデータになる。そのデータになった自分の行動がさらに未来予測の一部に貢献されていくわけ。自分の行動が情報化され、データ化される中でしか生きられない。自分をデータにしないという切断の意思が重要」 (パート2 53分ごろ)

牧野武文さんは次のように書く。著書『進撃のビッグデータ』より。

「それでもあなたはデータを生み出します。電力を使用すれば、今普及が始まりつつあるスマートデータであれば、電力を使用した時間、電力量などがサーバに保存されます。もちろん、ネットを使えば、オンラインでの行動は逐一記録されます」 (P51)

「つまり、私たちはただ生活をし、行動をするだけで、莫大なデータを生み出すようになっているのです」 (P53)

我々がただ日常生活を送るだけでも、ビッグデータとして取り込まれ、データはさらに膨らんでいき、「未来予測」で社会は埋められていく。

ドワンゴ会長の川上量生氏は、著作『ドキュメント電王戦』の中におさめられたインタビューで次のように語っている。

「僕は二十一世紀のテーマは、何かといったら、その『機械、アルゴリズムのロジックに追いやられる人間』というのがテーマになっていくんじゃないかなって思っているんですよ」 (P237)

「Googleってなんなのかって思ったら、Googleのポリシーのひとつでよく言われているのに、『機械ができることは機械にやらせよう』っていうのがあるんですよ。それで、できる限り人間がやっていることを機械化して、人間は何もやらないで済む世界を作るっていう。 それって実は凄く恐ろしいことじゃないかと。Googleが目指そうとする楽園の向こうに、人間の住む場所はあるのか?」 (P239)

まさに、人間の住む場所はあるのだろうか…。そう思う。

先の牧野武文さんはビッグデータについて次のようにも書く。著書『進撃のビッグデータ』より。

「あまりに度を過ぎると、『理由はどうでもいいから、とにかくそうしろ』ということになり、理由を考えずに毎日の業務に向かっていくことになります。しかも、それで売り上げが挙がっていくのですから、誰も疑問を挟まなくなります」 (P175)

「日常の仕事がすべてこうような『ビッグデータの指示』に従って行われるようになれば、現場の従業員は『僕ではなくて、ロボットでもいいのではないか?』と思うようになるでしょう」 (P176)

川上量生さんが挙げている次の例も興味深い。著作『ドキュメント電王戦』より。

「オバマ大統領とかって、今回の政治で『データマイング』っていう、要するにデータを駆使した選挙戦というのをやっていて、アメリカの州ごとに政策を変えているんですよ。それってアルゴリズムが政策をきめているわけで、じつはオバマ大統領が決めているわけじゃないですよね」 (P240)

「その場合の集合知って、要するに自律して勝手に計算結果が出てくる数値なんだから、もはや人間の意思はほとんど入っていないわけですよ。そうするともう世の中は人間が支配していなんですよね。実質アルゴリズムが支配しているんですよ」 (P240)

まさに「ビッグデータ時代に、ヒトはどう振る舞うか?」が問われているのだと思う。

次回も続けたい。

 

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