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2015年2月 1日 (日)

「外国で自分たちがどう見られているかばかりを考えるべきではない。もっと重要なのは、鏡に映る自分たちの姿に何を見いだすか、だ」

朝6時。NHKラジオのニュースが、イスラム国による人質事件について伝えているのを聴く。悲痛な結果となってしまった。

そのあと伝えられた安倍総理のコメントには、やはり何か引っ掛かりを感じた。

このあとコラムニストの小田嶋隆さんの次の言葉に深く首肯する。自身のツイッター(2月1日) より。

「テロに屈しないことと同様に大切なのは、テロに影響された発言を拡散せず、報復感情にとらわれた決断をしないことだと思います」

ジャーナリストの山口一臣さんは、安倍総理の「テロリストたちを決して許さない。テロと戦う国際社会において、日本としての責任を毅然として果たしていく」というコメントに対して、次のように書いている。自身のツイッター(2月1日)より。


「その前に、最低限、世界の地理と歴史と国際情勢を勉強して欲しい」

その通りだと思う。歴史、地理など、僕たちはとにもかくにもそれらから学ばないと前には進めない。


でも残念ながら、安倍総理の言動や、安倍政権の動きには、そうしたことが希薄である。

のうの毎日新聞(1月31日)では、ハーバード大学の歴史学者、アンドリュー・ゴードン氏が『戦後70年 日本への提言』で、そうした安倍政権の動きに対して次のように語っている。


「一人の歴史学者として懸念するのは、過去を肯定することに国の誇りを求める考え方があることだ。過去の行為を肯定すれば日本の勇気とプライドを守ることになるのか。それは臆病な考え方だ」

「国の誇りとは、謙虚に悔い改め、過去と誠実に向き合うことで生まれるものだ」


きのう、西ドイツ元大統領のワイツゼッカー氏が亡くなった。彼は心に残る言葉をたくさん残している。

1985年5月8日、ドイツ敗戦40周年に連邦議会でした演説での言葉を。著書『荒野の40年』から。(朝日新聞2月1日より)


「過去に目を閉ざすものは、現在にも盲目になる」

「我々は若かろうが年をとっていようが、みな過去を受け入れなければならない」


そして、94年の大統領離任の際の演説での言葉。

「外国で自分たちがどう見られているかばかりを考えるべきではない。もっと重要なのは、鏡に映る自分たちの姿に何を見いだすか、だ」


また95年の東京・霞が関での講演での言葉。東京新聞(2月1日)より。

「歴史の真実に目を閉ざしてはならない」

とにもかくにも、我々は「過去」「歴史」を見つめることから逃げてはいけない。そういうことである。

ここで、一昨日(1月30日)のブログに続き、改めてサザンオールスターズの話題を持ち出したい。

年末以降、大きな騒動となった『ピースとハイライト』桑田佳祐さんが唄うこの曲では、次のような歌詞が流れてくる。


「都合のいい大義名分で争いを仕掛けて
  裸の王様が牛耳る世の中は・・・狂気
 
20世紀で懲りたはずでしょう?燻る火種が燃え上がるだけ」

「悲しい過去も愚かな行為も人間は何故に忘れてしまう?」


安倍総理のイスラム国への姿勢。そしてワイツゼッカー氏の死亡。この2つの出来事から見えてくるものが、不思議なくらい『ピースとハイライト』の歌詞に重なっている。

僕たちには失ってはいけない、葬ってはいけない、守っていかなければならない言葉がある。

 

2013年1月8日のブログ

「歴史に学ぶ」

 

 

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