« 「高等教育を受けていると、知識だけでなく、判断力と洞察力が豊かになる。危機に直面したときに国家や権威にだまされずに正しい選択をすることができる」 | トップページ

2016年10月 4日 (火)

「問いかけることも、人間にしかできません。ありきたりの答えなら、機械が即座に出す。重要なのは回答より質問です」

本当に久しぶりの更新となってしまった。バタバタしていると時間が経つのが早い。

きのう、大隅良典さんがノーベル医学生理学賞を受賞した。しばらくノーベル賞祭りが続くのだろう。

久米宏さんの言葉を思い出す。TBSラジオ『ラジオなんですけど』(8月27日放送)より。

 「どうして日本人はこう、ノーベル賞とオリンピックになると目の色が変わってしまうんだ…」

 きのうの大隅良典さんの記者会見では、「子供たちへのメッセージをお願いします」との質問に対する言葉が印象に残った。

「今、なかなか自分の興味を伸ばすことが難しい時代になっている。『あれっ』と思うことが世の中にはたくさんある。そういうことの続きを大事にしてほしい」

「わかっているような気分になっているが、何もわかっていないことが世の中にはたくさんある」

「『えっ。何なんで』ということを大事にする人たち、子どもたちが増えてほしい」


確かに、最近の情報にあふれ、ビッグデータに依存する社会では、自分自身や自分の前に広がる世界に対して「分かっているような気分」を持つ傾向が強くなっているのかもしれない。

しかし、目の前に広がるものを「自明」のものとして確認することだけに終わるのではなく、「あれっ」という違和感を大切にする。そして、その世界や事象を、「なんで?」と疑って、自分自身や周囲に問いかけてみる。

大隅さんの言う「なんで?」というのは、すなわち社会や自分自身への問いかけのことなのではないか。

そうした問いの連続が、「発見」や「新しい世界」につながっていく。

アメリカ雑誌『ワイアード』創刊編集長のケヴィン・ケリー氏は、人工知能について次のように語っていた。朝日新聞(9月2日)より。

「問いかけることも、人間にしかできません。ありきたりの答えなら、機械が即座に出す。重要なのは回答より質問です」

そう。問いかけや質問こそ、我々人間がすべきことなのである。

映画『ニュースの真相』で、ロバート・レッドフォードが演じるダン・ラザー氏は次のように言っている。

「質問することが重要だ。批判されても、質問しなくなったら、この国は終わりだ」

« 「高等教育を受けていると、知識だけでなく、判断力と洞察力が豊かになる。危機に直面したときに国家や権威にだまされずに正しい選択をすることができる」 | トップページ

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1530626/67793643

この記事へのトラックバック一覧です: 「問いかけることも、人間にしかできません。ありきたりの答えなら、機械が即座に出す。重要なのは回答より質問です」:

« 「高等教育を受けていると、知識だけでなく、判断力と洞察力が豊かになる。危機に直面したときに国家や権威にだまされずに正しい選択をすることができる」 | トップページ

カテゴリー

無料ブログはココログ